フリーリグで釣ったチヌを食べてみた

お客さんから時々尋ねられる事があるんです。

クロダイやキビレって美味しいんですか?…ってね。


そんな時、ちょっとばかり答えに窮していました。


じつはフリーリグで釣ったクロダイやキビレ。

いままですべてリリースしていたんです。※一部譲渡


美味しいのかと聞かれて、たぶん美味しいだろうと思いながら。

しかし近年は食べていない事もあり、ハッキリとお答えができず。

それじゃたまには食べてみようと、ひさしぶりに持って帰りました。


まずはこのチヌが何を食べているのかが気になるので、捌きながら胃袋をチェック。

しかし中身はドロドロに溶けた状態だったので、残念ながら判明できませんでした。


もう何年も前の話になりますが、焼津の浜で釣ったクロダイを捌いた事があります。

この時には消化しきれない貝殻がたくさん入っていて、磯臭い匂いがプンプンでした。


今回の獲物はキビレだったんですが、鼻につくような気になる匂いはありません。

人から聞いた話によると、個体差はあるもののキビレの方がクセがないようですね。




まるで鎧のような強靭な鱗と厚い表皮の下からは、こんなに繊細な白身が現れました。

半身はお刺身で、もう半身は干物にしていただきましたが、どちらも美味しかったです。


元気に泳いでいく姿を見送りながら、リリースして良かったと感じる事も多々ありますが。

たまには美味しくいただいてみるのも、それもまた良いかなと思いました。


ちなみにタイの鱗は硬くて飛び散りやすくて、ウロコ取りに難儀する事もあるでしょうが。

ペットボトルのふたで魚体を逆なでするように擦ると、とても簡単にきれいに取れますよ。

ネットで紹介されていたマメ知識だから、ご存じの方も多いかな?


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